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『ミッションマネジメントの理論と実践−経営理念の実現に向けて−』中央経済社
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6.ミッションマネジメントの提案
ミッションマネジメントとは決して特別な経営を目指すものではありません。掲げた理念が、その内容のごとく浸透し、それが仕事や制度と整合性をもち、働く人々を動機づける。基本はそこにあります。ただ、その基本が巨大組織のなかではたして機能しているのか、それをあらためて問いかけるものでもあります。
ミッションマネジメントに求められることは、「愚直さ」と言えるかもしれません。本質に忠実に仕事や管理を行う、それはときとして要領悪く、愚かに映ることもあるでしょう。けれど、その真摯さが、よきものを追求しようとする姿勢が、働く人々の誇りを育て、周囲の心を動かし、最後は世の中にさえも好影響を及ぼしていく。
そんな組織がまっとうだと思いませんか。 |
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