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研究内容

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@現地法人における経営理念浸透を明らかにする

 現地法人の外国人スタッフに、いかに日本企業の経営理念を浸透させるのかを明らかにしたいと考えています。

 外国人スタッフのインタビューでは、日本人からは聞くことのなかった語りが出ることがあります。それは現地特有の理念浸透施策があることを教えてくれるだけはありません。理念とは何かという根幹に対する答えでもある場合が往々にしてあるのです。

 施策や制度、リーダーシップ等、現地法人向けに何を変えて、何を変えないのか。結局のところ、日本企業としていかに「ある」ことができるのか、それが要となるのかもしれない。そんなことを思いつつ調査を進めています。

A日本企業の経営理念浸透を追いかけ続ける

 そもそも私の研究は、理念が浸透していると公言されている企業6社の調査からスタートしています。方法として、経営者、管理者、若手と、10年に及ぶインタビューを進めていくうちに、理念が浸透していると分析できなくなった企業は、調査から省いていくという手順を踏みました。そして明らかになった結果が、拙著『経営理念浸透のメカニズム』です。

  しかし、経営は生ものであり、継続されていくものであることを踏まえれば、理念が浸透していると分析できなくなった企業をもう一度追いかけ、そのメカニズムを明らかにすることも必要と考えています。

 理念が浸透しなくなる要因は、経営者の交代や経営不振等さまざまですが、切り取られた10年だけで、すべてが見えるわけではありません。苦境を乗り越えて、再び理念が浸透していくメカニズムは、順調に経営が進んでいる場合とは違うものがあるでしょう。

 ささやかなエールを込めながら、理念浸透の再生に立ち会い、そこから得られた発見事実を、また社会に還元できればと思っています。




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