成員の組織での経験や立場、欲求は異なっている。インタビューイは個性ある別人格の一個人である。しかし、一つの価値観を皆が共有し合い、ともにそれを大切に感じ、働く指針としていることは、言葉を見ればわかる。理念が浸透している会社では、組織の価値観が、人を変えても、繰り返し同じフレーズで登場してくる。自社では何が求められ、社会に対して何ができ、何をしてはいけないのか、それが成員の心や身体に沁みわたっていて、似た内容、同じ言葉として言及されるのである。