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取材こぼれ話〜中間管理職編
接点が見つかるだけで話がはずむ |
取材をする際、心がけていることがいくつかあります。その1つに、いかに心を開いていただくかということがあります。
ただ、心がけるといっても、時間の制約のあるなかで、一種の緊張感を伴いながら、取材は進みますので、すぐさま打ち解けるという感じにはなりません。
ところが、一瞬にして打ち解けるときがあります。それは、出身地や出身校などが同じだということがわかったとき。
「僕、もともとは〇〇(地名)に住んでまして」「えっ、私の実家、〇〇なんです」「え〜、〇〇のどこ?」「おけいはんです(関西にのみ流れている京阪電鉄のCMです)」「あっ、そこなら車で10分ほどですよ」
と盛り上がる、盛り上がる。一気にローカルな話題が炸裂して、「いやぁ、世の中、狭いですよね」
こうなると、その後の話の展開がグッと変わります。人って、こんなささやかなことで、気持ちが近づくものなんですよね。
だけど、こんなふうにも思います。それは取材を受けてくださる方は、そもそもどこかに接点のある方が多い、だから取材を受けてくださったのかもしれないと。
人の出会いは不思議なもので、袖触れ合うも他生の縁、そんな目に見えない何かに導かれて、コトが進んでいくのかもしれません。
そう思うと、打ち解けることはカンタンなはずなんです。接点があれば、もちろん助かりますが、そうでなくても、「お時間をおとりいただいて申し訳ない」ではなく「有難い」と思って臨む。それだけで、相手の心は開かれていくような気がします。
自分が経験できないことを、聴かせていただく。それは私にとって、いくつもの人生を生きたような気分にさせていただける、宝物です。
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取材こぼれ話〜中間管理職編
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