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取材こぼれ話〜中間管理職編
日々の言動が英雄を作る〜部下は見ている |
言わずと知れたことかもしれません。でも、あらためて痛感させられる語り、それは入社当初の直属の上司の影響力です。
いくつかご紹介しましょう。同じようなエピソードを、お持ちの方も多いかもしれませんね。
仕事の帰りに、よく飲みに連れて行ってくれた上司。なんということはない話をしているんだけれども、その話からウチの会社がどんな会社なのかということを垣間見たというお話。
部下に負担を強いない上司。たとえば他部門からクレームがついた。上司はすぐには言わない。自分が受け入れることができるタイミングを見計らって、「あれ、どうなった?」と聞いてくれる。同じ立場になって思う。真似したいけれどできない。やっぱりすごい人だったと。
反面教師の事例も。入社して年月がさほど経っていないにもかかわらず、上司が頼りにならない。何を相談しても、「とにかく、やってくれ」の一点張り。経験も浅く、ノウハウが十分身についている訳でもない。「ガラガラと崩れそうになる」自分を支えながら、とにかくやるしかなかった。
でも、そのときの経験が、「やればできる」という自信と、「部下をうつむかせない」というリーダーシップにつながった。
書けばキリがないほど、入社当初の直属の上司のお話は話題に上がります。
普通のビジネスマンが、人から注目されることなんて、あまりないような印象があります。でも、それは間違いです。
入社間もない新人は、上司を見て、会社や仕事や文化を学んでいきます。とりわけ、そのとき配慮をしてくれた上司や、めげずに仕事に立ち向かった姿勢は、入社して何十年経っても、否、自分がその立場になったから余計に、英雄として映るのです。
何気ない日常の仕事の仕方や言動が、憧れを作るとしたら…。「英雄」とは、大したことをした人のみを指す形容詞ではないことが、よくわかります。
すべては日々の積み重ね。そのなかに、人の心に残り続ける、英雄の種が眠っているのです。
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