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ほろ酔いだっこ2003

 
 吊広告の一行に心が動く

電車に揺られて通勤する日々。吊広告に心が奪われた瞬間ってありませんか?

ここ何年か、マイブームとなっているのは、「ベルリッツ」の広告。どれもこれも、英語があまり得意でない人の姿が、風刺的なコピーで描かれていて、笑ってしまいます。いつだったか、このコピーも笑いました。

「ええ、わかってます。わかってます。(…半分ほどわかってないんだけど)ええ…」

うなずかれたビジネスマンも多いのでは?

逆に、何度もそのコピーを読み返し、考えさせられるものも。DODAのコピーはそのひとつです。

「今とサヨナラしなければ、出会えないあなたがきっといる」

転職というと、未来という「点」と考えがちだけれど、今があって未来につながっている。「線」の発想。そう考えれば、一歩が踏み出しやすい。「出会えないあなた」のフレーズに、ときめきを走らせるためには、今に焦点をあてる。うまいなぁって。

そして、あれこれ考えたのでした。サヨナラから始まるものがある。それは仕事だけとは限らない。恋愛も、人間関係も、イヤな自分も、ひきづっている過去も。なぜか手放そうとしない自分がいたりする。

何が怖いのか、何にしがみついているのか。

だけど、サヨナラができれば、確実に違う明日が来る。あぁ、そうだ、手放す勇気があるだけで、何かが大きく変わっていくかもしれない。

そんなことをツラツラと考えた車中。

たった一行のコピーが、教えてくれたり、気づかせてくれることってありますね。こういうとき、言葉のもつチカラ、ひいては、それを生み出すライターのすごさに敬服せずにはいられません。

多少なりとも物書きの私は、こんな素敵な言葉が遣えているのだろうかと、ふと問答を繰り返すのです。





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