芥川賞を不機嫌受賞して、一躍時の人となった、「共喰い」の田中慎弥氏。
彼が小冊子に今回の受賞の感想を書いたものがあります。その最後に綴られている言葉は次のようなものです。
「芥川賞をもらえるか、もらえないかはわからない。だけど、芥川賞への想いが途切れたことは一度もなかった」
この文章を見ると、「そう、そう、想いって大事よね」という気分になります。でも、想いを途切れさせないもの、それは、途切れない努力を繰り返すことが前提になっているということを、忘れてはならないと思うのです。
「想い」はテールランプとなって、進む道を照らしてくれるけれど、前に進むかどうかは、結局、日々の足取り、つまり日々の努力の繰り返し。
仮に、誰をごまかすことができたとしても、自分の心はごまかせない。自分に言い訳をさせない姿勢と希望。それがひいては想いを叶えてくれる原動力となるはずです。
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