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ほろ酔いだっこ2003

 
 気持ちが質を変えるかも

私の通院している歯科医の先生は、歯に詰め物をするとき、Oリングで、どの材質がいいかを選ばれます。口のなかに合わない金属が入っているのは、人体に悪影響を及ぼすという考えからのようです。

使っている化粧品やサプリメントを持っていくと、それも快くみてくださいます。もう30個ぐらい持っていきました。もちろん愛用しているものばかりです。

ところが、OリングでOKが出たのは、たった1割!みてもらうのはいいけれど、じゃあ何を使えばいいのか、わからなくなることも事実です。

そんなとき思い出されるのが、以前読んだ本の一節。

「町に大人気の胃腸科の病院がある。先生の出す薬が効くと評判が評判を呼んで、行列ができる状態。先生に聞いてみた。どんな薬を処方されているんですか?すると先生は、こともなげにおっしゃった」

「片栗粉に少しだけ胃腸薬を混ぜているだけ」と。

ええっ!!

「処方するとき、このお薬すごく効くんですよと言ってから出すようにしています。そうしたら患者さんが、その薬を飲むときに、また自分に言い聞かせる。この薬は効くんだって。それでちょっとした症状なら治るんです」

気持ちが質や状態を変えてしまう、いい例です。私の今回のOリングの件も同じことが言えるのかもしれません。

効こうが効くまいが、「これ、効くんだ」「これ、好きなんだ」そんな気持ちで使っているほうが幸せだし、その幸せはよいほうに作用するはずなんですよね。不必要にみてもらうのも考え物です。

そ、だからね。これからは「お酒を飲めば飲むほど肝臓が強くなる」と思って飲むことにしましょう。あっ、また、お酒の話…。



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