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ほろ酔いだっこ2003

 
 センター試験入試の妥当性を問う

センター試験の監督って、かなりタイヘンなんです。全国一斉に行うため、会場による差が出ないよう、会場校や監督者には事細かなことが課せられます。それに遣う神経たるや。

もし、ラテン系の国で、この入試を導入すれば…。

開始時刻になっても、受験生も監督者も現れない。重箱の隅をつつくような細かい約束事など守らない。マークシートを二日間塗りつぶし続けることができないなどなど、機能不全に陥るんだろうなぁ。その前に、やっぱり導入しないよね。これができるの日本人だけだよ、なんて話を監督者同士でしていました。

なにか、こう異様なんですよね。

という私も経験者です。そのときにも感じたことですが、受験生はエサをついばむ養鶏場の鶏のよう。その光景は、創造性や独創性とは、かけ離れた世界です。

10代の多感な時期に、それにしのぎを削ったにもかかわらず、社会人になれば、世界に通用する人材かどうかが問われ、いや、そんな力、どこで養うのって言いたくなる人もいるのでは?

共通一次試験も含めれば、早や30年以上。よく続いたと思います。だけど、ちょっと待ってください。本当にこの入試って妥当ですか?

個の能力が強く問われる今、求められるのは、しなやかで遊び心があって精神性の高い人。

たとえば、突飛もない発想や、奇想天外な言動。そういう一歩間違えれば、奇人扱いされる、だけど何かを変えてくれそうな可能性を秘めた力強い人材を輩出していくためには、キャッチアップ型秀才ばかりを生み出す、この入試制度を、もう一度見直す必要があるように思います。廃止してもいいんじゃないのか、というのが私見です。



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