学位論文を書いているとき、当初、私には甘えがありました。
「論文を書くのがツラい」と連発する私に、指導教授がおっしゃった言葉。今でも座右の銘です。それは
「寝食忘れて、明けても暮れても、しなければならないときが人にはある。そのときは、皆、ツラい」
というものです。恥じ入った私は、それ以降、「ツラい」と口にしなくなりました。とはいえ、寝ても覚めても机に向かう日々。あぁ、逃げ出したい!
でも、振り返れば、とても充足していました。そのときは、微塵もそうは思いませんでしたけれどね。
不思議です。
振り返ってみてください。あんなに大変だったこと、あんなにツラかったことが、なぜか一番の思い出になっていませんか?
そう思うと、乗り越えられます。
今はヘロヘロだけれど、10年後の自分が、今の自分を見れば、それが心の支えになる。プッと笑えたりさえしてね。実は今がそんな瞬間かもしれません。
肩ひじ張らず、腐らず、言い訳せず、やっていきましょう。きっと、いい方向に動きますよ。 |