疲れると、ときどき気を調えてもらいに、北野坂・異人館通りにあるセラピーサロンにいきます。
坂道の多い地形を生かしたそのサロンは、地下にあるにもかかわらず、お部屋の中にはサンルームがあり、瀟洒な調度品の傍らには、毛並みのいい青い目をしたペルシャ猫が、いつもツンとすまして居ます。
ゆっくり気の流れを調整していただいた後、セラピストの方としばらく話し込んでしまいます。技術だけでなく、人柄も癒しに満ちたステキな方なんです。
先日も、「覚悟をして人生に向き合うことが大切よね。そうすると、ありのままを受け入れることができるんだと思う」というようなお話をされて、とても癒されたのでした。
「癒される」というと、大丈夫よと優しく労わってもらうようなイメージがありますね。もちろんそれも癒し。だけど、何も言わない、何もしないんだけれど、ただ黙って話を聴いて傍にいてくれる、そういうのも癒しですね。そして、今回のような、一見それとは思えない強さを伴ったもの。
癒しにはいろいろな種類があるけれど、結局は自分の人生に責任をもつことを促してくれることこそ、もっとも本質的な癒しなのかもしれません。
お見送りに玄関先まで出てきてくれたペルシャ猫。青くまっすぐな眼差しは、「背筋を伸ばしてね」と言っているように見えました。
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