今年１年を振り返ると、精神的に滅入ることの多い年でした。自分の至らなさ、往生際の悪さ、感じる孤独、そんなものを幾度となく感じて、ため息ばかりついていたような気がします。
だけど、今年も残りわずかとなった最近、私の書いた『ミッションマネジメントの理論と実践』が、アマゾンの売れ筋ランキング「経営理論」の部門で、毎週ランキングされていることを知りました。
ジーン。感涙です・・・。
この本を執筆しながら、毎日自分に問いかけたことがあります。それは、2800円という値段に見合うものが書けるかどうか。せっかく高いお金を払って買ってくださるんだから、せめて損したと思われない内容にしたい。それだけを心に念じているのに、否、それしか念じてはいないのに、納得のいく理論構築も、心響く文言も浮かばない。
深夜に何度も目が覚めて、あらためて読む論文の数々。窓の向こうには、静かな神戸の夜景が、漆黒の広がりをもって浮かび上がるのに、私が追い求めるのは、目の前のわずか数十センチの論文のなかの真実。だけど、見えない。読みきれない。昨年の暑い夏の日々の光景が蘇ります。
その本がランキングされている。ただただ嬉しいです。
カッコ悪い１年だと思っていましたが、心に灯がともった気分です。私の本を買ってくださった皆様に、あらためてこの場を借りて、お礼申し上げます。「想いはいつか形になる」。そんなことを今年最後に教えていただけた気がします。ありがとうございました。
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