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ほろ酔いだっこ2003

 
 だってプリクラ、それが人生の巻

最近、よく思い出される過去のできごとがあります。

めいっこちゃんが幼稚園児だったか、小学校低学年の頃。一緒にゲームセンターに遊びにいきました。いつもは惜しみなく彼女にお金を使う私ですが、ゲーセンでそれはよろしくないと思い、「500円まで」と制限をつけました。

めいっこちゃんは「プリクラがしたい」と最初に言っています。でも、いろいろ見て回っているうちに、気が変わったのか、「これがしたい」と違うものに興味を示します。

私は聞きました。「プリクラは?」。すると、めいっこちゃん「プリクラはもういい。こっちのほうがいい」。そう言って200円消化。「あと、300円よ」というと、彼女は300円で遊べるものを探し、それをして、Game is over.

でも、帰り間際にプリクラの前で立ち止まっています。ゼンゼン動きません。約束したから私は促します。「帰ろぉ」。

めいっこちゃんは、うなずきました。そして、しばらく歩いて、わ〜〜〜んと泣くのです。

「プリクラがしたいっ!」

「だって、他のがしたいって言ったでしょ?」。めいっこちゃんは、真っ赤な顔をして泣き続けます。「だって、最初からプリクラがしたかったもん」。もう止まりません。道で立ち止まって泣き続けました。

その姿を見て、一緒に泣いてしまいました。

そんなにしたいなら、どうして最初から、それをしなかったのか、どうして、しがみつかなかったのか。どうして、どうして!手放したのか。それは自分に問いかける言葉でもありました。

自分が求めていることは、最初から、ちゃんと自分が知っている。そう思うと、最初に抱いた想いを裏切ることなく、前に進まないと、私は人生という道のドまんなかで、泣き続ける気がするのです。

初志貫徹。ゼッタイ!あきらめない。

それが納得いくことなんだと、泣いためいっこちゃんの姿を思い出しながら、今日も自分にエールを送っています。



まさこの今

あきらめることも大切。今はそう思っています。

こんなことがありますね。たとえば、何も期待していない人から、思わぬ温かさをもらったとき、ひたすら嬉しいのに、期待していた人に対しては、どこかあたりまえと思ってしまう。そして、してもらえなければ、大きな不満になることも。

求めたり期待することが、いかにしんどいことか。しがみつくような想い。どうしても、どうしてもと離れられない執着。それは卑屈な感情を生み出していく。

願いや夢というものも、それと同じではないでしょうか。もういいやと、あきらめて手放したときに、叶うこともあるはずなんです。大切なことは、どちらに転んでも受け容れる気持ち、それさえあれば人生は結構楽しいものになりそうな気がします。



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