私には、チョットした特技があります。それは広告を見て、自分に合う店か、病院か、組織かをあててしまうということです。
なんて言うと、スゴイことのように感じられますが、見て、ピンとくるところを選べば、なんとなく心地よいところに行き着くというだけのことです。
つい先日、手にしっしんができ、市販薬を塗っても治らず、病院に行ったときのことでした。引っ越して間もない私は、地域の評判がわかりません。
で、いつもの如く、電話帳を見て、いいかなーという病院に行きました。その病院は、どうやら先生が大御所らしく、患者さんのお礼状や、メディアに載った記事、学会での発表の様子などなどが、待合室に掲示されています。
「ちょっとハナにつくけど、名医なんだぁ」と思いながら、私は待っていました。
診察の前に別室に移されたと思うと、看護士さんが、「先生は細かいことを聞かれますけれど、気にせず、短く答えてくださいね」と、なにやら不思議なアドバイスを・・・。症状に関して細かく聞くなど、名医たるゆえん。なんでも、話すもーん。
ところが、実際は・・・。
まるで、興信所のようなのです。勤め先から、役職などなど、診察に何の関係があるんだろうという私的なことを、次々に先生は聞かれます。もともと、オープンな性格の私は、最初はあまり苦にもならず、ハキハキ、優等生のように答えていました。でも、趣味や、経歴、学歴まで聞かれ、これはおかしいのではないかと思うようになってきました。
とどのつまりが、「これもねェ、症状に関係があるかもわからないから聞きますけれど」と先生。
私「は、はい・・・」
先生「あなたの最終学歴は、マスターですか？ドクターですか？それから、どちらの大学ですか」
私「（内心）へェーーーーーーーー。な、なんの関係があるのォ？？？」
家にたどりついたときは、しっしんが増えているような気分。ヨレヨレでした。
もー、あんな病院、二度といきません。大家か大御所か知らないけれど、待つこと1時間、詰問に30分。で、飲み薬から塗り薬まで出るわ出るわ。何が学歴よ、何が経歴よ。それとしっしんの因果関係、示して、みてみて！
広告のセンスは事業主のセンスと思っていましたが、考えを改めます。もらったお薬は、塗るだけで肌がヒリヒリ。翌日、別の病院に行った自分が、なんともカナシイ！！！
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