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ほろ酔いだっこ2003

 
 部屋から見える風景はトレンディ。私の生活はたまらんでぇの巻

「引っ越しました」のお知らせメールを出してから、「マンションに行きたい」とツアーを組んで来る仲間がゾロゾロ。

引越しするとき、一人で生活するための必要最低限のものしか買わなかったので、大人数で押し寄せられると、椅子や食器がなくて、どうしましょうとなってしまいます。

リビングに入るなり、みんな「うわあぁーーー」と歓声をあげます。その後、「ここは、いいねぇ」「トレンディドラマみたい」など、など。

でも、それは、私の部屋から見える風景のこと。

いざ、食事が始まると、アイロン台がテーブルに変身していたり、ナプキンの上にお皿やグラスを置いたりと、ほとんどピクニック状態。で、みんなこう言うのです。「トレンディドラマじゃなかったみたい・・・」

だから言ったでしょ。来るんだったら「椅子と大きなテーブルを持参して」って!

私の日々の生活はトレンディからは、ほど遠いのです。指導教授から言われた「研究って限りなく、みじめでカッコ悪いことでしょ」。その言葉をかみしめながら、来る日も来る日も机の前。思案に暮れたときは、窓を見る。そこに広がる美しい山並み。それだけで私にとっては、十分贅沢。アイロン台使ってても、十分贅沢。そんな状態なんです。

いつか博士論文から手が離れたら、いっぱいおめかしして、毎日スマして(それは無理だす)、明けても暮れてもトレンディな私を過ごしたいな。

そんな想いを馳せながら、アイロン台、もう一つ買おうかなー。二つひっつけると結構、大きなテーブルに早変わりするかもなんて思いつつ、量販店のチラシを見ています。

ホント、たまらんでぇ。



まさこの今

さすがにアイロン台をテーブルにするという裏ワザは、もう使っていません。
家具も少し増えました。でも、毎日スマしてトレンディというのは、やはり叶えられていません。
あっ、でも、当時と体重は変わっていません。お給料も変わりません。ガクッーー!



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