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ほろ酔いだっこ2003

 
 念で副査の先生を欠席させたかも?の巻

私は現在、博士後期課程に在籍しています。先日、中間発表会がありました。副査が2人つくのですが、そのうちの1人が、恐るべし!「つぶしの○○先生」と異名をとる先生ではありませんか。天才的な先生だからこそ、ご指摘するどく、あたった人は皆打ちひしがれてしまうとのウワサが。

対策といえど、どうも理論武装は苦手。弁慶のようにたくさん武器を持っているわけでもなく、かといって、牛若丸のように太刀一本で勝負できるとも思えない。

でも、私はけっこう一途なのよ。どちらかというと牛若丸ってとこかなぁ。技なし、想い一筋でいくかぁーなどと考えを巡らせながら、玉砕街道まっしぐらになりそうな不安に、毎日オノノイていました。

ところが、私は気の弱さからか、神経質な気分になるのがイヤで、いよいよという前日に出歩いてしまう傾向にあるのです。そして、当日、疲れがたまって開き直っているというタチだから、ビックリしてしまいます。

マスターの公聴会前日も、ドクターの受験前日も、実は飲みにいって二日酔いで臨んだのでした。そして、今回もまた、ご多分にもれず、行ってしまいました。神戸まで。

ポートピアホテルの最上階のバーで、きらきら光る夜景を横目に、ウイスキーを一口。そして、「いややなぁー、副査の先生、休んでくりゃはらへんかなー」。また一口飲んでは「副査の先生、おなか痛くならはらへんかなー」などと、冗談のように繰り返していたのです。そうこうしているうちに、すっかりイイ気分に。帰ったら、もうバタンキュー。爆睡でした。

翌日。信じがたいことが起こりました。なんと!「つぶしの○○先生」、お休みだったのです!そのときの感動と一抹の恐怖は、とても口にはできません。

発表会は平和に終わり、それは笛を吹いて五条の橋のたもとを通り過ぎた、牛若丸そのものでした。

今回のことは、偶然だったのでしょう。でも、もし、万が一でも、こんなふうに、酩酊状態で繰り返し思ったことが現実になるとしたら、これからは、もっともっとプラスのことを言いたいなと思ったのです。

さて、何を言いましょうか。お金持ちになれますように?教授になれますように?肝臓が強くなりますように?(笑)

いえいえ、○○先生のおかげで、ここまで研究がはかどりました。感謝の気持ちを伝えましょう。えっ、最後にシラケたこと言うなって?だって、私、気が弱いんだってば。



まさこの今

当大学でも、卒論の発表会が例年2月にあります。学生は一様に緊張していて、なかにはマイクをもつ手が震えて、汗ダクになるという学生もいるほど。それがゼミ生だと、私も一緒に汗をかいてしまいます。

ツブシの先生、などとビビっていたにもかかわらず、逆の立場になると、ちょっと意地悪なこと言ってやろうかなって、思ったりするものです。もちろん、実力がなく、でもひたむきという学生には言いません。

実力があって見込みのある学生、ナメた態度の学生、あと、指導教授がしょーもないところの学生とか。言ってしまいますね。

あっ、大失言でした。



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