友人宅でワインを飲みながら、話し込んでいたときのこと。
友人が「まさこちゃんって、性格も行動も男らしいと思うけど、一つだけオンナ的なところがある」と言うではありませんか。
そして、彼女は私の唯一(?)女性的な部分をあげ、「仕事をもっているっていう視点で考えると、この部分はマイナスやと思う」などと、真面目な顔で言うのです。
「そう?そうかなー」と答えつつ、いや、ちょっと待って。私、オンナなのよ。ねぇ。
幼い頃、母は私にピンクや赤といった、いわゆる女の子色を好んで着せました。デザインもフリルがついていたり、花柄だったりしたものです。読んでくれる本は、いつもお姫様もの。父は優雅な女性になるようにとの想いから、雅子と名づけたといいます。
学生時代にずっと言われ続けたことは、「クラスで一番先に結婚するだろうね」ということ。職業意識などまったくなく、尊敬する男性と添い遂げることこそが、人生の幸福だと信じて疑わなかった日々。
人生は不思議です。そんな私が、シングルで大学教員をしているなんて。そして、親しい友人から、男らしいとまで言われてしまうなんて。
私はいつから男らしくなったのでしょう?こういうことは、諸条件が複合的に重なっていくうちに、気がつくとなっていた!という性質のものだとは思うのですが(そんな冷静に分析してるバアイじゃない)、講演や授業をするようになったことが挙げられるような気がします。
本来、私は、人に頼りたい性格なのです。ところが、人前で話すとき、頼りになるのは自分だけ。頼りないからこそ、「しっかりしよう」と思い続けているうちに、気がついたら、あら、オッサン!と化してしまったのかもしれません。それにしても・・・。
巻き返しを図るべく、友人に
「でもねー、これでも出る人の前に出たら、私もオンナっぽいのよ」と言うと
友人が「今まで、そう言われたことある?」
私 「・・・・・・・・・・ナイ」
その日、悪酔いしたことは言うまでもありません。
|
|