言葉のチカラ
人は生まれつき弱い
産業再生機構での再生の修羅場で見た人間模様。これらを通じて見えてくるのは、ほとんどの人間は、土壇場では各人自身の動機づけの構造と性格に正直にしか行動できないという現実であった。そこには善も悪もなく、言い換えればインセンティブと性格の奴隷となる「弱さ」にこそ人間性の本質のひとつがある。性悪説でもなく、性善説でもない、「生弱説」に立って人間を見つめたときに、初めて多くの現象が理解可能となってくる。
冨山和彦(2007)『会社は頭から腐る』ダイヤモンド社
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