日本では、何かを成し遂げたあとに、ごほうびのように与えられるのが、ゆとりで、それは物質的ゆとりであることが多いようです。それをめざして一生懸命に働いたから、ちょっとくつろぎましょう、という具合に、「くつろぎ」も「ゆとり」も、仕事のあとにくるもののようです。
しかし、この世界(イスラーム)では「ゆとり」と「くつろぎ」も人生のなかで、まず大事にされるべきものと考えられます。「ゆとり」の時間をもつために、仕事もする、が、仕事自体がラーハ(ゆとり、くつろぎ)になればそれにこしたことはない。ラーハには、「学ぶこと」「眠ること」「瞑想すること」「旅をすること」など、いろいろなものが含まれます。わくわくいきいきと生きていることが、ラーハであるといいます。
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