言葉のチカラ
指一本の執念が勝負を決める
これは元プロ選手から聞いた話なのですが、テニスの世界では世界ランキングのトップワンハンドレッドというのは、ほとんど技量差がないというのです。実力はほぼ均衡していると。そういう人たちが、要は本戦でガチンコで、雌雄を決するような戦いをする場合、我々がテレビを見ていても、やはり実力自体は伯仲しているように思えるのです。じゃあ、何が勝負を決するかといったら、指一本の執念なのです。トップまで行くやつというのは、やっぱりその辺の集中力、執念というのが、人間業じゃないくらいすごい。それはスポーツだけではなくて、どの分野でも同じなんですね。
冨山和彦(2007)『指一本の執念が勝負を決める』ファーストプレス
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