就職活動をしているとき、企業の面接の際に、学生は在学中の部活動のことを聞かれる。
「野球部にいた」と言うと、「成績はどうでした」と聞く。「あまり強くなかったので、県大会ではたいてい予選落ちでした」と言う。「あなたは」と聞かれ「補欠にも入れず球拾いばかりでした。でも私の青春は野球生活でした。一生の思い出になる良い経験でした」
学生時代の部活ならば、これでいいかもしれない。本人が満足しているのだから。でもこれが企業での話になると困ったことになる。
レギュラー選手(会社の幹部)になれなかったが、卒業(定年)までこの会社にいられて、自分の一生は幸せでした。本人はそれでいいが、皆が皆、こんな具合では、チーム(会社)は、いつまで経っても“予選”で負けてしまう。
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