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 言葉のチカラ

生きがいというあいまいさ

生きがいという言葉はいかにも日本語らしい、あいまいさと、それゆえの余韻とふくらみがある。それは、日本人の心理の非合理性、直感性をよくあらわしているとともに、人間の感じる生きがいというものの、ひとくちには言い切れない複雑なニュアンスを、かえってよく表現しているのかもしれない。


神谷三恵子(1966)『生きがいについて』みすず書房


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