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 言葉のチカラ

死を考えながら生きる

人が生き生きと充実した生を生きているという実感を他人と分有できていれば、わざわざ生活実感とか生活感覚が大事だと主張する必要はまったくないということだ。ぼくはこの情況にこそ、現代人のある突出点、特異点があるのだと思う。この現代人の生の突出点とはいったい何だろう。ここで考えたいのはこのことだが、大づかみに先取りして言うと、死の経験のモメント(の解釈)がないために、生き生きと生きること(体験に意味を与え、シェアすること)が難しくなっているということだ。


樫尾直樹(2002)「死を確かに後ろに感じながら生きる−現代若者の死生観と情念」(樫尾直樹編著『スピリチャリティを生きる−新しい絆を求めて』せりか書房)


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