言葉のチカラ
引きずり込まれる魅力
魅力ある人間の、その魅力には3ランクあるということが、中国の故事にある。3ランクの三番目、ナンバー・スリーは頭脳明晰。ナンバー・ツーは豪放磊落。そしてナンバー・ワンが、深い湖の前にたたずんだように、ただ、わけもわからず引き込まれるという。
私が見たいろんな人の中で、頭脳明晰の方もいるし、豪放磊落のタイプも多い。しかし、ナンバー・ワンの湖のタイプは、お父さん以外にはどうしても見当たらない。グーッとなぜかからないけれど、心を開かされてしまうような、思っていることを知らぬ間にしゃべらされてしまうみたいな…。
田岡由岐(2003)『お父さんの石けん箱−愛されている事を忘れている人へ』角川文庫
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