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自分を変えるキレイに変わる |
サナギの時期は、劇的な体質変化が起きているときである。サナギは成長するのではなく、みずからの形態を変える変態を行う。(中略)この体質変換がうまくいって脱皮できたとき、青虫の状態とは似ても似つかない蝶に変態する。この変態は、可能な限り環境を遮断しておこなわれるものであり、環境に適応して自分を変える作業ではない。自力で自分を変える変化である。また、蝶がきれいな色をしているのは、環境に適応するためではない。それは環境のなかで目立つための自己表現のあらわれである。
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今田高俊(1994)『混沌の力』講談社 |
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