プーケットといえば、オカマ。夜はオカマショーを見にいくため、バトンのゲイエリアに潜入しました。
町は、ミニスカやドレスに身を包んだ、もとオトコだったオンナの人が、いっぱい歩いています。見るとソレとわかるんだけど、キレイです。さらに、通りを歩いていると、ゴーゴーバーで踊るホンモノのオネエさんの後姿が、お店からチラホラ。そのハチキレんばかりのムチムチした後ろ姿ときたら、ホントーにエッチな感じです!
隠微な町を練り歩き、隠微なバーでビールを飲み、私たちはコーフンのルツボに陥りました。きゃぁ、いやらしィ。でも楽しい〜。
そうこうしているうちに、いよいよオカマショーのはじまりです。パチパチ!!どんなオカマが登場するのでしょうか。私は身を乗り出しています。もう冷静ではいられません。
音楽とともに登場するオネエさんたち。その美しいことといったら、圧巻です。ホルモン注射打ちまくり、目も鼻も口も胸も、すべて整形で作られたものとわかっていても、妖艶な体つきや、なまめかしい表情、女らしいしぐさには、思わずうっとりの連続です。
ショーの後にファンサービスがあり、私も擦り寄って、手を握ったりしましたが(!)、その指の細くて白いこと。元男性とは思えません。
なんだか切なくなりました。どうしても女性になりたかったんでしょうね。細いうなじに漂う哀愁は、周囲の困惑や反対を押し切った、意志の裏返しのようにも見えました。
町を闊歩していたオトコオンナオネエさん達とは違う、圧倒する美しさ。それは舞台に立てる選ばれた人達というだけでなく、「覚悟をすることの強さ」を物語っているようでした。「これで生きていく」、そう腹をくくったとき、人は何か特別の力を発揮できるのかもしれません。
なら、私にもきっとできることがありますね。そしてそれは彼女達が歩いてきた道、またこれから歩いていこうとする道と比べれば、ずっとた易いのかもしれません。
そんな想いに浸りながらも、ホテルに戻って、じっくり自分の手や胸や顔を見て、ウンザリきました。なんだかオカシイ…。
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